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ホンダ、N-BOX スラッシュを発売:MOTOR DAYS ピックアップニュース

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ホンダは2014年12月22日、新型車「N-BOX SLASH(エヌボックス スラッシュ)」を発売した。中部地区での発表会が行われた名古屋国際会議場(名古屋市熱田区)からレポート。

N-BOXの全高を100mm低くし、ドアをヒンジ化

N-BOX スラッシュは、ホンダの新世代軽自動車「N」シリーズの第5弾。ちなみに第1弾は2011年末にデビューしたN-BOXで、第2弾は独自の積載性を売りとするN-BOX +(プラス)、第3段はN-ONE、そして第4弾がN-WGNとなる。 N-BOX スラッシュはその名の通り、N-BOXをベースとしており、言わばN-BOXシリーズの第3弾でもあるが、大きく違うのが全高。N-BOXより100mm低くなり、いわゆるチョップドルーフ的なスタイリングに変身。またリアドアは両側スライド式ではなく、ヒンジ式になっている。

始まりはデザイナーが遊びで書いた一枚のスケッチ

エクステリアデザインは、デザイナーが遊びで書いた1枚のスケッチが発端。それがやがてNシリーズ開発チームの間で盛り上がり、自発的に1/1のモックアップを制作。さらにNシリーズ全体の開発責任者である浅木泰昭氏の強い後押しもあり、通常より短かい開発期間で市販に漕ぎつけたという。ただしデザインに関しては、あまり頑張りすぎず、あくまで「軽いノリ」を大切にしたとのことだ。
 
前述の通り、N-BOXの屋根を切ってヒンジドアにしただけにも見えるN-BOX スラッシュだが、随所に遊び心とこだわりがある。AピラーはN-BOXより短いが、従来のN-BOXよりフロントウインドウを寝かせて上方視界を確保。 また、2ドアクーペ風に見せるべく、リアドアはヒンジをCピラーと一体化して隠し、リアサイドウインドウもN360から派生した往年の「Z」(1970~74年)のように思い切り小さく、アーモンド形状とされている。ちなみに「N」を横にすると「Z」になるというのは、単なる偶然とのこと。

テーマ別にアメリカンなスタイルを用意

カラーリングに関しては、2トーンルーフ仕様を大々的に採用したほか、ルーフをモールで取り囲み、質感をアップさせながら、2トーンの境目を解決する手法がユニーク。そこまでやりながら、フロントデザインをN-BOXと共通としたのも巧い。 また、内外装カラーに関しては、テーマごとに様々なコーディネイトを用意。1950~60年代カリフォルニアがモチーフの「ダイナースタイル」、アメリカ南部テネシー州のライブハウスをイメージした渋目の「セッションスタイル」、ハワイのサーフテイストがテーマの「グライドスタイル」などをオプションで用意。ボディカラーはモノトーンが全8色、2トーンが全10色、内装カラーは全5色と豊富に用意されている。
 
また、軽自動車では難しかった重低音・高音質サウンドを実現すべく、新開発の上級オーディオシステム「サウンドマッピングシステム」をオプションで用意。フロントセンター下に、前席下まで伸びる長大なダクトを持つ“フォステックス”のバックロードホーン型サブウーファーのほか、ケブラーコーンスピーカーを採用。また、同システム装着車には防音材が追加されるほか、さらに販売店オプションで専用開発のデッドニングキットも用意した。
 
メカニズム面でのニュースは、直動式ドラムブレーキでは世界初となる「電子制御パーキングブレーキ」を全車に標準装備。また、パワーステアリングのアシスト力を切り替えられる「モード切替ステアリング」を新採用した。 トランスミッションは全車CVTで、JC08モード燃費は自然吸気エンジンで最高25.8km/L、ターボ車で最高24.0km/Lを達成している。

価格は138万円~で、2トーンは151万9400円~

価格は自然吸気モデルが138万円~(2トーンは151万9400円~)で、ターボは159万円~(同164万9400円~)。4WDはそれぞれ12万円高。 「完全にプロダクトアウト的な商品」ゆえ、どれだけ売れるかは未知数としているが、月販目標はとりあえず2500台。すでに事前受注は、全国で3000台ほど入っているという。生産はもちろん他のNシリーズと同じ鈴鹿工場で、Nワゴンと同じラインで生産される。

デイズのコメント

「突き抜けたクルマを作ろう」と男たちが鈴鹿製作所に集まった。そんなナレーションが聞こえてくるようなシチュエーションで作られたのが、このクルマだという。ターゲット層は分からない、とにかく作りたくて作ったというプロダクトアウト的製品は、マーケティング主体の昨今、大変貴重というか、大英断。久々にホンダらしいクルマの登場だ。軽が面白くなってきた。
 
■外部リンク ホンダ>プレスリリース>「N-BOX SLASH(エヌボックス スラッシュ)」を発売(2014年12月1日) ■参考記事 ・新車試乗記>ホンダ一覧
 

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